やっとこさ、です。
2026/27シーズン、開幕から3試合目。ヤマハスタジアムに徳島ヴォルティスを迎えた一戦で、我らがジュビロ磐田がついに今季初勝利を挙げました。しかも、後半アディショナルタイムの劇的なヘディング弾で。
私は今回もDAZN観戦。正直に白状すると、90分を過ぎたあたりまで「今日もドローで勝点1の痛み分けかな」と思いながら観ていました。
秋葉ジュビロ、3試合目の正直
ここまでの2試合を振り返ると、正直、苦しかった。
開幕戦は秋田を相手に、開始18秒の先制点を守り切れず1-1のドロー。続く第2節、53,973人が詰めかけた国立競技場では横浜FCに3失点を浴びて1-3。あの日の帰り道の重さは、まだ記憶に新しいところです。
この時点で磐田は勝点1の16位。今日の相手・徳島も勝点1で18位という、お互いに「そろそろ勝たないとまずい」という状況での対戦でした。
しかも徳島という相手には、いろいろと因縁があります。
昨季のJ1昇格プレーオフ準決勝、鳴門で1-1のドロー。上位が勝ち上がるレギュレーションによって、磐田はあの試合でJ1復帰の夢を絶たれました。さらに昨年10月18日、このヤマハで0-4の大敗。ヤマハでの徳島戦は2020年、2023年、2025年と3連敗中で、最後に勝ったのは2015年8月まで遡ります。
そして、もうひとつ。秋葉忠宏監督にとって、徳島は現役時代に在籍した古巣なんですよね。就任してリーグ戦3試合目で、いきなり古巣との対戦。何とも因縁めいた巡り合わせです。
スタメン|牲川がゴールマウス、乾と藤原が舵取り
この日の磐田は4-2-3-1。
GKは牲川歩見。最終ラインにダニーロ、桑原航太、吉村瑠晟。中盤は金子大毅、ユーリ・ララ、小原基樹に、キャプテンの藤原健介。そして乾貴士とイアゴ・テレスが前線を支え、1トップにジョアン・ヴィクトルが入りました。
対する徳島は3-4-2-1。GK北村海チディ、最終ラインに山田奈央、山越康平、モヨ・マルコム強志。中盤には鹿沼直生、児玉駿斗、杉本太郎、高木友也。前線はトニー・アンデルソンとルーカス・バルセロスという顔ぶれです。
ちなみに徳島の6番・鹿沼直生は元ジュビロ。2021年から磐田でプレーし、2024年夏に徳島へ移籍した選手です。昨年10月にこのヤマハで得点も決めています。古巣キラーには、今日はおとなしくしていてほしい……というのが正直な気持ちでした。
13分、イアゴ・テレスが押し込んだ
試合が動いたのは前半13分。
乾貴士のスルーパスに反応したジョアン・ヴィクトルが、ペナルティエリア右からシュート。これはGK北村にブロックされましたが、こぼれたボールに詰めていたのがイアゴ・テレス。中央から右足で押し込み、磐田が先制しました。
イアゴ・テレスは今夏、ブラジルのロンドリーナECから加入したばかりの選手。加入後の初ゴールが、こんな大事な試合の先制点になりました。
乾のパス、ジョアンの仕掛け、そしてイアゴの詰め。新加入組がしっかり絡んだ、いい形の得点でした。
43分、セットプレーで追いつかれる
ただ、リードは前半のうちに消えます。
43分、徳島の右サイドからのフリーキック。児玉駿斗が蹴り込んだボールに、ペナルティエリア中央で合わせたのは山越康平。ヘディングで叩き込まれて1-1。
...セットプレー。正直、ここは「またか」という気持ちにもなりました。前半のいい流れの中で、しかも折り返し直前の時間帯。嫌な失点の仕方です。
そしてこのとき、私の頭にはある言葉が浮かんでいました。
——開幕戦と、同じだ。
秋田戦も、開始18秒で先制しながら追いつかれての1-1。今日もまた、先に取って、追いつかれて。このまま勝点1の痛み分けで終わるんだろうな、と。
観ているこちらが、勝ちきる姿を想像できなくなっていたんです。
秋葉監督の采配が刺さった後半
しかし、後半の磐田は違いました。
54分、秋葉監督が動きます。先制点のイアゴ・テレスに代えて太田龍之介、ジョアン・ヴィクトルに代えて川合徳孟という2枚替え。得点者を下げるという、なかなか思い切った交代でした。
さらに66分に小原基樹→野澤零温、83分には桑原航太→川﨑一輝、藤原健介→井上潮音と、次々に手を打っていきます。
一方の徳島も、43分に得点した山越康平をハーフタイムで田中隼人に交代。66分にトニー・アンデルソンと高木友也、72分に柳澤亘、89分にルーカス・バルセロスと、こちらも総動員でした。
試合はそのまま1-1で進み、時計は90分を回ります。
私はもう、半ばあきらめていました。今日も勝点1。まあ、負けるよりはいい。そう自分に言い聞かせながら、画面を眺めていたんです。
そして90+2分、太田龍之介
後半アディショナルタイム2分。
左サイドで得たフリーキック。83分に入ったばかりの井上潮音が上げたボールに、ペナルティエリア中央で飛び込んだのは——太田龍之介。
ヘディングがゴール上部に突き刺さり、ヤマハが揺れました。
「やった~ぁ!」
思わず声が出ました。
ただ、そのあとすぐに込み上げてきたのは、「ヤレヤレ...」でした。
歓喜と安堵が、同じタイミングで押し寄せてくる。あんな不思議な気持ちは、なかなかありません。うれしいのに、力が抜ける。勝ったのに、ため息が出る。それだけこの3試合、勝利に飢えていたということなんだと思います。
思い出してほしいのは、開幕戦の秋田戦です。あのとき、開始18秒で先制点を決めたのも太田龍之介でした。シーズンで一番早い時間のゴールを決めた男が、今度は一番遅い時間のゴールを決める。しかも、この日は54分からの途中出場。
そして井上潮音も、投入からわずか7分での仕事。秋葉監督の交代策が、そのまま勝点3につながった格好です。
こういうゴールが決まるチームは、強いです。
磐田 2-1 徳島|スタッツで見ると
最終スコアは
磐田 2–1 徳島
(Goal: 太田龍之介)
| 項目 | 磐田 | 徳島 |
| シュート | 15 | 5 |
| 枠内シュート | 6 | 2 |
| 支配率 | 52% | 48% |
| コーナーキック | 5 | 1 |
| オフサイド | 1 | 4 |
| 警告・退場 | 0 | 0 |
シュート15本対5本、枠内6本対2本。数字の上でも、磐田がしっかり試合を支配していたことが分かります。
そして注目したいのは失点がセットプレーの1本だけだったこと。国立で3失点を浴びた守備陣が、流れの中からはほぼ完璧に抑え込みました。徳島の枠内シュートはわずか2本です。
入場者数は14,235人。カードも両チーム0枚というクリーンな一戦でした(主審は御厨貴文さん)。
ヤマハでの徳島戦、11年ぶりの勝利
この勝利で、いくつかの記録が動きました。
- 秋葉忠宏監督、就任後リーグ戦初勝利(しかも古巣・徳島から)
- ヤマハでの徳島戦、2015年8月以来の勝利(3連敗をストップ)
- 昨季のPOで昇格の夢を絶たれた相手からの白星
数字で見ると、ずいぶん重たい勝利だったことが分かります。
まだ3試合目。順位も、勝点も、これから積み上げていく段階です。それでも「勝ち方を知っているチーム」に戻りつつある感触は、確かにありました。アディショナルタイムに前へ出て、セットプレーで仕留める。あの時間にゴールを取りにいく姿勢そのものが、秋葉監督の言う「最後の1秒まで戦い抜くチーム」なんだと思います。
次こそ、ヤマハに足を運びたい。
我らがジュビロ、ここから連勝といきましょう!
この日の記録
| 項目 | 内容 |
| 大会 | 2026/27 明治安田J2リーグ 第3節 |
| 日時 | 2026年8月22日(土)19:00キックオフ |
| 会場 | ヤマハスタジアム(磐田) |
| 結果 | ジュビロ磐田 2-1 徳島ヴォルティス |
| 得点 | 13分 イアゴ・テレス(磐田)/43分 山越康平(徳島)/90+2分 太田龍之介(磐田) |
| 入場者数 | 14,235人 |
| 天候 | 曇り、気温28.4℃、湿度85% |
| 主審 | 御厨貴文 |


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